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CI計画

CIとはコーポレートアイデンティの略。企業理念やビジョンを簡潔な言葉やマークなどの視覚要素で統一し、ステークホルダーとのコミュニケーションのすべてにおいて活用していこうという考え方を指しています。CI計画とその実践のメリットは、企業が発信する情報やメッセージがその背後にある考え方を含めて一貫すること。それにより、企業の個性や強みをターゲットに向けて印象深く伝えることが可能となります。

ここ10年ほどは、コーポレートブランディングという言葉に言い換えられ、よりターゲットを明確にしたアプローチと財務面を含む効果測定の手法が考案されてきました。またインターネットの急速な普及でコミュニケーション面における強力なツールが登場し、調査段階から浸透段階まで広く効率的なプロセスを構築することができるようになっています。

しかしながら、やるべき事柄の基本は変わっていません。まずは、経営理念やビジョンを明確にすること。明文化されていなければ、創業の志や社是・社訓に立ち返り、理念の中核となるアイディアの抽出から始めます。理念は企業がとるべき行動のガイドラインとなります。特に環境変化の激しい今日においては、氾濫する情報のなかでどれを選択するかの基準ともなり得ます。CI計画に今すぐ取り組まなくとも、事業戦略立案の際の大前提となりますので、機会をとらえて検討したいものです。

取り組むタイミング

CI計画に取り組むのは、ステークホルダーに向けての新たな情報発信が納得感をもって受け止められるタイミングが最適です。社長交代や周年記念など、新たな時代の到来を予感させるタイミングに CI の発表を行うケースが多いのは、そういう事情からでしょう。 理念の明確化や文言への落とし込み、さらにはシンボル化やコミュニケーション計画の立案および実施に要する時間を考慮すると、2、3年前から準備に取り掛かるのが理想的です。

普及段階の工夫

CI計画というと、キャッチフレーズやマークなど外に向けた広告、広報の側面がクローズアップされがちです。しかしながらその効果は一時的な場合が多いため、むしろ社内対策の側面を意識した展開をしたいものです。企業の理念や社会に向けたメッセージ、さらには商品・サービスの背後にある世界観などを伝える最も強力な媒体は、人です。人材が誇りをもって日々の業務のなかで外に向けてメッセージを発信していくためには、 CIに対する納得感が不可欠です。また策定したキャッチフレーズなどの裏付けとなる実体(シンボリックな商品や技術など)があれば、自信をもってステークホルダーに語れるはずです。外部に向けた広告、広報と併せて、場合によってはこれらより優先して社内浸透策に力を割くべきでしょう。